人間どもとたくさんの幻覚を見ようと日々脳みその白身だけかんましている39MLです。今回の幻覚は地下鉄の2回目。前回の記事はこちら⇩
相馬線の旧相馬村部分を主に見ました。相馬駅と一丁木駅の関係やら散々苦労した区間です(それでも結構ツイタで噛みつかれてしまった)。
今回はオレンジの東西線を見て行こうと思います。西目屋村は田代を出発し、相馬・昴・中央弘前で前回の相馬線と交わり新里まで。相馬線とは銀座線と半蔵門線のような関係だと思っています。
※今回は前置き部分が相当(約2600文字)長くなっています。地下鉄の部分だけ見たいという方は目次から田代駅に飛ぶことをおすすめします。
おチャリ日:2020年6月7日
例によっておチャリを転がします。同じ道の往復ではつまらないですから、まずは相馬(一丁木)までおおよそ相馬線をトレースし、一丁木簡易局の奥から県道204号線に入って大助(おおすけ)方面へ。
大助は相馬から作沢川を遡ってすぐの集落で、それなりの戸数人家があります。惜しくも地下鉄のルートから外れていますが、一丁木駅ないし相馬駅からフィーダーバスが出ているので安心してください。
BIG助公民"舘"。前回、夏川駅で登場の桐ノ木澤公民館も「舘」でしたね。ちなみに前相馬公民館は「館」。
なんとなく「館」は「やかた」、「舘」は「たて」って読みたくなっちゃう。異体字なのでどっちかに統一しろとかはないんですけど、南津軽郡田舎"館"村大字田舎"舘"はハッキリしなさい。
集落の西側からパチリ。谷の中に家、水田、りんごとザ・相馬という景色。谷とはいっても急峻でなく、かなり広々としています。
おい。事態は一変です。作沢川は急にうねり出して谷は狭くなり、なんだかとんでもない穴も見えています。
洞窟の中にあるのは岩谷不動尊。インターネットくんにお問い合わせすれば「岩谷」「岩屋」両方出てきますが、現地に設置の看板を採ります。
祠の前の石灯篭は尾太(おっぷ)鉱山で働き人間が1775年に寄進。尾太鉱山はこれから通りがかる沢田地区のもっと奥にあり、ここから奈良の東大寺に銅や金を運んだといいます(超絶諸説あり*1)からかなりOLD鉱山です。尾太鉱山からは沢田・相馬を経由して弘前に至る道が拓かれ、つまり今走ってきた道のルーツは相当古いところにあるわけです。
さて、いよいよ作沢川の谷は深くなり、沢田への分かれ道が近づいています。
あれ?おかしいぞ。ガードレールの禿げたペンキを見るに、結構長いこと道路は壊れているようです。これでは沢田に行かれません。いやしかし、沢田への道はもう一本あります。
作沢川を沢田高橋で渡ります。お笑いコンビかな?クワバタオハラ・品川庄司・沢田高橋。違和感ないですね。
青看が襲来し、こちらがメインの道であることが判明します。
公民"舘"で記念撮影[なぜ?]。脅威!キモ・オタク、のどかな集落を襲撃です。
岩肌に張り付く神明宮。手前は生活改善センターです。
神明宮では毎年2月に「ろうそくまつり」が行われています。ロウのたれ具合で農作物の出来を占うお祭りで、湯口からバスも出ています。
旧相馬村の最奥部(藍内を最奥とするならば、作沢川の谷の最奥とします)にあたる沢田地区はご多分に漏れず人口は減少しているものの、今なお10世帯25人が暮らしています(R2.5.1現在)。なるほど人間の気配もあり、数台のおCARも通りかかりました。
まだ本題に入っていません。先を急ぎます。
〈県道〉このあたりに県道は1本しかありませんから、何号かは分からなくても大丈夫です。
不穏。
ああもう大後悔時代に突入です。だらだらとつづら折りでもなく本当につまらないだけの苦しい10%の登りが待ち受けていました。西目屋村の境までずーっとこんな感じ。ただし道の状態は終始相当GOOD良好です。
ここに電車通したらガントレットになっちゃう。地下鉄をここまで敷かなくてよかったなあと涙涙涙です。
ピークの手前で視界は開け、平坦(今までに比べて)な道になります。送電線に干渉しないよう木が切られています。
まもなく西目屋村というところで振り返ると、遠くに弘前市街が見えました。ブモグに貼り付けた時の画質で見えるかはわかりませんが、ひときわ高く聳えて見えるのは弘大の理工学部。
人口が爆増した弘前市でも、さすがにこの辺りまでは宅地化されないでしょう……。
弘前市域は山間部も含まれるため全面積とするのは適当でないように思える。ので平成合併祭り以前の面積(275平方キロ)で考えた場合、400万人くらい押し込めると推測される
— しーさいど (@SeasideExp) 2020年6月2日
つまり、ここが開発されるのはついに弘前に遷都して400万人より多くの人間が住む必要に迫られた時です。震えて眠れ。
いよいよ県道204号線は西目屋村に突入です。
ウヒョヒョイーー!!!!ウヒョヒョイーー!!!!🎉🎊🎉😋🎉🎉🎊🎉🎉🎉😊😊😊😊👌👌
相馬村が弘前市となった時に取っ払われたのか、弘前市に入る側は柱のみでした。
とにかくここからは下り一辺倒。めちゃくちゃに嬉しくなっちゃった。ほどよく急カーブもありウヒョヒョイーー!!!!ウヒョヒョイーー!!!!🎉🎊🎉😋🎉🎉🎊🎉🎉🎉😊😊😊😊👌👌となりながらひたすら坂を下っていたので写真はありません。
爆烈に高規格になりました。ここから西目屋村役場付近までは県道28号線との重複区間です。
岩木川。
少しだけ南下し、乳穂ヶ滝(におがたき)で休憩です。社務所が開放されているのでありがたくぼんやりです。猛威を振るうことでお馴染みのクソデカスズメバチくんも一緒でしたが、ここではものすごくぼんやりしており、持ってきた羊羹やカロリーメイトなどでまったり過ごしました。
地下鉄を辿るはずなのに、無地下鉄区間で文字数を使い過ぎた。もう2450文字もしゃべっています。のび太のパパが「くろうみそ」の回で「いいや二ページほどやる!!」と長ながやったお説教よりだいぶ長くなってしまいました。
名坪平を左手に見ながら、28号を上ります。
目屋渓大橋を渡れば、いよいよ西目屋村役場の所在地、そして地下鉄東西線の起点となる田代です。
田代駅
たしろ 起点から0.0km
白神山地の玄関口、田代に駅を設置します。場所はだいたい西目屋村役場のあたり。"弘前市営"なのにいきなり市外とは何事発生だ!とお怒りの声が襲撃の恐れがありますが、許してください。理由は明白です。東西線は相馬(五所)まで目屋の谷を走ります。これは岩木川によって刻まれた大きな谷で、この谷の東側(東目屋)が弘前市、西側(西目屋)、というか西端が西目屋村に属しているからです。有楽町線の和光市みたいなもんです。だから許して。ここまで行った方が明らかにお便利です。弘前ナンバーもここを含んでいるのでセーフ。
白神山地ビジタ~センタ~や道の駅、目屋郵便局など集積しています。ちなみに道の駅のビーチはbeach(浜)でなくbeech(ブナ)。白神山地を代表する樹木です。もしここに浜なんてあったら「埼玉の海」を標榜する東鮨ばりの詐称行為になってしまう。
東鮨、西口の看板では埼玉が海無し県でないことの主張がさらに強くなってるのもすき pic.twitter.com/PCW9ffhVos
— 水(みくまり)分 (@_39ML_) 2020年6月2日
近くにあるもの:西目屋村役場・弘前消防署目屋分署・白神山地ビジターセンター・道の駅津軽白神ビーチにしめや・目屋郵便局・JAつがる弘前目屋支店など
田代の駅を出てすぐに弘前市に入ります卍
本当にすぐ。
振り返ると「ようこそ!にしめやへ。」とありましたが、完全に「ようこそ!こしがやへ。」に空目しました。弘前の隣は埼玉県越谷市だった…?
線路はこのまま県道28号線をトレースして走ります。各集落を貫く旧道はうねうねなので、こちらのほうがよろしい。
中畑駅
なかはた 起点から1.94km
目屋の谷の中は、おおむね2集落に1駅という感じで駅が設置されます。
ここは県道から中畑地区に入る道のほぼ真ん前に駅ができます。また、隣接の中野地区からも便利。
近くにあるもの:なかの保育園・弘前市東目屋出張所など
折角白神山地まで来たんだから弘前城と岩木山も見ていきなさいよ、という向きで立っている看板。活彩あおもり(死語)。裏に立っているのが東目屋出張所です。
桜庭地区が見えてきて、多賀神社が近づくと桜庭駅です。
桜庭駅
さくらば 起点から3.32km
谷の中を蛇行する岩木川と北側の山がもっとも近接する部分に駅はあります。川がいかったら一瞬で終わり。
近くにはこんな看板が。かなり強い口調の看板ですが、これくらい言わないと本当に大変なことになる話です。
フラン病は一般に「腐らん病」と書きます。皮の傷や剪定した枝の切り口から菌が入るとそこから腐敗が進み、養分の通り道が阻害されますから深くまで進行すれば樹ごと枯死してしまう恐ろし病気です。薬剤を撒くだけでは完全に防除できず、特効薬もありません。病斑を見つけ次第速やかに除去しなければ、ほ場(畑)全体に蔓延しおしまいです。
ちなみに県には「青森県りんご黒星病及びりんごふらん病まん延防止条例」があり、この条例によりとにかくこの病気を拡げないように農家は努めなければならないことになっています。
話がそれてしまった。さらにこんな看板もありました。一見普通の案内板ですが、よく見ると「3m先右に入る」と書いてあります。3m。急過ぎる。くるまはきゅうにとまれない。せめて30mにして。
近くにあるもの:多賀神社(子の津軽一代様・清水観世音)・市立東目屋小学校・市立東目屋中学校・ファミリーマート東目屋店
桜庭駅からちょっと走ったところに最近(3年以内)に転換されたであろうファミマがあります。
久しぶりにコンビニを見た気がする。多分最後に目撃のコンビニは湯口のロソーンです。
ここの交差点からぬるっと旧道に入ります。「⇐黒 土🍎」の方向です。
アップルストア(休業中)。
沿線はにわかに建物が増え、集落の中に突っ込んでいきます。
国吉駅
くによし 起点から5.06km
目屋の二大都会、田代と国吉。大宮と川越の如く栄えています。完全に言い過ぎですが、地下鉄が通るとすれば札幌の大谷地と菊水くらいにはなるんじゃないかな(東西線だけに)。
日曜に個人商店が開いてる(!)2軒も(!)郵便局もあって本当に栄えています。
駅は国吉南口バス停のすぐそばになります。
近くにあるもの:国吉郵便局・JAつがる弘前目屋購買センター・丸竹酒造店・嘉七商店・ローソン弘前国吉店など
国吉の中心部を過ぎ、高野のバス停(国吉ロソーンのあたり)に差し掛かると事態は一変します。
大変です。もうOUCHIが見えません。
つまり、もう目屋は(ほぼ)終わりです。ここから旧相馬までの間、しばらく(そこまで長い距離ではありませんが)無を地下鉄は走ります。
天気がよくて助かりました。岩木山もてっぺんまで見えて気持ちがいいです。あとなんかよくわからん古そうお車が佇んでいました。
無ではなかった。「森の駅しらかみ」がありました。ただし店内は虚でした。
四海渕駅
しかいぶち 起点から7.13km
無。
近くにあるもの:なし
気を取り直して、堰根駅へ向かいましょう。
四海渕駅のすぐそばに堰根橋がありますが、駅はここではありません。
岩木川を渡ると…
見えてきました。堰根の集落です。
堰根駅
せきね 起点から8.32km
段丘がめちゃくちゃはっきりしてる。
堰根というのは大字でなく、紙漉沢の小字です。つまり前回登場した紙漉沢の一地区にあたるのですが、一般に紙漉沢と呼ばれる地区とは上皇宮の丘を隔てて反対側に位置し、家々の分布は連続していないように見えます。町会は一緒くたであり地区としては同じ紙漉沢の中にあるのですが、堰根は大字を与えてもいいような気がします。
近くにあるもの:吉井酒造紙漉沢水力発電所(行きはぐった!)
線路は県道を外れて東進します。
蛇行する岩木川を二度渡り、右手から来た相馬線と合流です。
そうま 起点から9.41km 乗換:相馬線
ここと昴は前の記事でやりましたから手短に済ませましょう。東西線と相馬線の接続駅で、目屋から岩木川に沿って出てくる場所を相馬とした方が広域の案内では分かりやすいので、やっぱりここ(五所)を相馬駅にするのが正解(?)です。こう言うと相馬の皆さんからまた怒られが発生してしまう。東西線が先にできて五所が相馬になり、相馬線が開業した際に相馬地区に相馬と名付けられず一丁木になったというのがストーリー(言い訳)としては良いのかな。
近くにあるもの:弘前市相馬庁舎・相馬村農協本所・市立相馬小学校・相馬郵便局・相馬球場・御所温泉など
昴駅
すばる 起点から10.73km
近くにあるもの:さとちょう相馬店・ラグノオささき相馬工場・相馬村農協湯口支所など
相馬線と別れた東西線は、おおよそ岩木川に沿って東へ進みます。
悪戸駅
あくど 起点から12.17km
山形屋の跡の交差点付近が悪戸駅です。近くに相馬アイスクリームもあります。あんもなかアイスがすき。
悪戸のバス停は一枚目の画像を左に折れてすぐです。
近くにあるもの:悪戸郵便局・市立青柳小学校・相馬アイスクリーム商店など
ここから樋の口までは県道129号線を走ります。
鳴瀬駅
なるせ 起点から13.40km
だいたいこのあたり。奥には樋の口浄水場が見えます。北側を岩木川が流れ、南側は農地が広がっています。
近くにあるもの:悪戸河川敷簡易運動場
ついに線路は弘前市内(狭義)へ入っていきます。新土淵川と岩木川の合流点で右に折れ、線路もほぼ同様のルートを取ります。
新土淵川に架かる茜橋。
突然都会の景色になりました。
茜町駅
あかねちょう 起点から14.42km 乗換:三省線
国吉や五所など、今まで見てきた「都会」が束になっても勝てない都会です。都会というか、完成された郊外です。弘前公園の南西部、岩木川までを城西地区と呼びますが、ここは1970年頃には既に住宅団地としての開発が進んでおり、年季も入って安定感のある感じになっています。
「ふらいんぐうぃっち」の初めに、真琴がほうきで飛んで見せたのはここ。
駅名は「城西」とか「樋の口」でも良かったのですが、「茜町」にしました。理由は昴から察してください。察さなくても直後に答えがあります。
茜町にはドラえもんでおなじみ(?)ファミリーレストランのココスがあります。実はこのココスで東奥日報の取材を受けました。ちょうどアイドルマスター ミリオンライブ!とのコラボ期間中で、コラボメニューをご馳走になりました。クリアファイルは確かこのみさん2枚抜きだったと思います。
ここを取材場所に指定したのはこのキャンペーンがあったから、というだけではなく、ミリオンライブに同名のアイドルが存在するからです。アカネチャーン。東西線には先述の昴駅もありますから、その手のオタクが年に3,4人は来そうです。ほんとかな。
ちなみに中の人(小笠原早紀さん)は青森県出身。
茜町駅では板柳から来た三省線と接続し、石渡や三世寺などに中心部を経由せず向かうことができます。
近くにあるもの:イオンタウン弘前樋ノ口・市立西小学校・ココス弘前茜町店・ファミリーマート弘前茜町三丁目店など
線路は南城西の根幹、茜通りの下を走ります。
城西地区と市中心部にはかなり高低差があり(お城があるので当然ですが)、道路は城西大橋を走って茂森町に至ります。
橋の途中で振り返るとこんな感じ。いままでブモグに掲載のどんな岩木山よりもたくさん手前に家がはびこっています。ほんとに都会まで来たんだなあ(ここでもう一度相馬と西目屋の境を見ると、ちょっと感動します)。
橋を登りきると、ようやく弘前市の核心部です。
茂森町駅
しげもりまち 起点から15.50km 乗換:南北線
ものすごく都会。茂森町といえば西茂森にある禅林街です。長勝寺を始め33の曹洞宗の寺院が集まっており、夜の雰囲気は本当に素晴らしいと思っています。
ここでは南北線と乗換ができます。学園町や安原まで1回の乗換で行けるのは嬉しいことです。
例によってここでスモホの電池残量が6%になってしまい、おチャリは終了です。衷心より西側の岩木川沿いはこれで辿り切りました。次回は気分転換に城東のほうで考えています。対戦ありがとうございました。