難しい青看板を見に、滋賀県へ行きました。
湖南と甲南が同じ方向にあって、ローマ字表記がどちらもKonanになる難解ぶり。
●山も両側にあります。難しい。
滋賀県生まれの著名人に、飛び出し坊やさん(1973~)があります。
どこそこの道端で、いつ横断しようか機を窺い続けています。
24時間365日、飲まず食わずで窺っています。
しかもたくさんいます。怖い。それでも人間か。人間ではありません。板です。
難しい青看板の近くでも、飛び出し坊やは道端に立っています。
でも、なんだか様子が変です。ありがちな飛び出し坊やのポーズとして、両肘を曲げて走り出さんとする姿がありますが、ここら一帯の飛び出し坊やは腕を曲げずに突き出しています。
このまま飛び出すのだとすれば、心配なのは自動車です。拳が車体にめり込んでしまっては、ブーブがブブーになってしまいます。
物騒!今度は殴り合い中の飛び出し坊やがいます。控え室で野球をしてはいけないのと同様に、道路で喧嘩をしてはいけません。
さて、今いるところは住所を甲賀市甲賀町上野といいます。鉄道の駅では、草津線の油日駅が至近。上野の交差点脇では、電柱に飛び出し坊やが正拳突きをしています。年がら年中殴られる電柱が心配です。
上野から滋賀県道4号草津伊賀線を伊賀方面へ向かったところに、五反田という土地があり、五反田には与野城跡(古間野城とも)*1があります。
城跡の所在地は五反田字与野とされていますが、現在は"余野"と綴られることの方が多そうです。道端の板も余野と言っていますし、バス停も"余野口"。
城跡あるあるとして、お城に行ってきたんだよね~と写真を見せても(はァ?)みたいな顔をされる、というものがあります。
未整備の城跡は多くの場合、写真を見るだけでは意味不明です。当地に行って佇み、歴史の息吹を感じることが肝要です。半分嘘。歴史は時々呼吸困難になっています。行ってみても(はァ?)みたいな時だってあります。
与野(五反田)(余野)からの帰り道、ひとりの飛び出し坊やに出会いました。
県道に設置された彼は、見えない相手を殴っているようには見えません。しかし、若干傾けるとどうでしょう。
これが好戦的な飛び出し坊やの正体です。多くの飛び出し坊やが角度を誤り、少し傾いた状態で設置してあるのです。
本来ならば、胸を張って元気よく腕を振る姿になるところ、出会い頭に殴りかかる、ともすれば殴り合いになるパワフル坊やが多数発生してしまっています。本当かな?
手は握り拳、無理やり好意的に解釈してもPlayStationの△ボタンに見えますし、殴るように見える角度が本来で、これがたまたま元気よく歩くように見えているだけかもしれません。
真相は拳の中。
おまけ:油日ピクチャーズ