むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へせんたくに行きました。
おばあさんが川でせんたくをしていると、ドンブラコ(ピンポ~ン)、ドンブラコ(ピンポ~ン)と、荷物を置いて横になるには十分な広さの個室が流れてきました。
「おや、これは良いおみやげになるわ」
おばあさんは荷物を置いて横になるには十分な広さの個室をひろいあげて、家に持ち帰りました。
そして、おじいさんとおばあさんが個室を食べようと個室を切ってみると、なんと中から元気の良いオレンジ色の赤ちゃんが飛び出してきました。
「これはきっと、神さまがくださったにちがいない」
子どものいなかったおじいさんとおばあさんは、大喜びです。
個室から生まれた男の子を、おじいさんとおばあさんは快活太郎と名付けました。
快活太郎はスクスク育って、やがて強い男の子になりました。
そしてある日、快活太郎が言いました。
「ぼく、コミックバスターヶ島(こみっくばすたーがしま)へ行って、青い会員カードを紛失再発行します」
おばあさんにソフトクリーム機を作ってもらうと、コミックバスターヶ島へ出かけました。
旅の途中で、イヌに出会いました。
「快活太郎さん、どこへ行くのですか?」
「コミックバスターヶ島へ、カードの再発行に行くんだ」
「それでは、お腰に付けたソフトクリームを1つ下さいな。おともしますよ」
「AM1:00~5:00まではメンテナンス中のためご利用出来ません」
イヌはソフトクリームをもらいそびれ、桃太郎のおともになれませんでした。
そして、こんどはサルに出会いました。
「快活太郎さん、どこへ行くのですか?」
「コミックバスターヶ島へ、カードの再発行に行くんだ」
「それでは、お腰に付けたソフトクリームを1つ下さいな。おともしますよ」
そしてこんどは、微妙なBGMに出会いました。
「快活太郎さん、どこへ行くのですか?」
「コミックバスターヶ島へ、カードの再発行に行くんだ」
「それでは、お腰に付けたソフトクリームを1つ下さいな。何曲かループ再生しますよ」
こうして、サル、微妙なBGMの仲間を手に入れた快活太郎は、ついにコミックバスターヶ島へやってきました。
コミックバスターヶ島では、鬼たちが近くの村からぬすんだフルフラットシートやクレジットカード使用不可をならべて、無料紙コップドリンク自販機盛りの真っ最中です。
「みんな、ぬかるなよ。それ、かかれ!」
快活太郎はイヌの代わりに鬼のおしりにかみつき、サルは鬼のせなかをひっかき、微妙なBGMは快活太郎の集中力を削ぎました。
とうとう快活太郎が、
「まいったぁ、まいったぁ。こうさんだ、助けてくれぇ」
と、手をついてあやまりました。
鬼とサルと微妙なBGMは、快活太郎から取り上げたソフトクリーム機をくるまにつんで、元気よく秋田拠点センターアルヴェに出店しました。
おじいさんとおばあさんは、快活太郎の変わり果てた姿を見てシャワーを無料でご利用になれます(15分目安)。
そして三人は、肘置きを2つ繋げて枕替わりにしたおかげで寝起きの首が微妙に痛くなりましたとさ。
おしまい