ある!
行く!
(昨年の様子)
青森→伊達
10月13日(日)より始まりますから、前日入りすることにしました。
11日(金)夜、居酒屋の女将さんにフェリー乗り場まで送ってもらい、12日(土)2時発の青函フェリーで函館へ。乗船開始から下船までおよそ4時間半。乗った瞬間布団に入らなければ、翌朝以降の滅亡が約束されます*1。
函館からはJRで伊達紋別へ向かいます。かなりおかしい割引をする「トクだ値60」*2を掴んでいたため、特急券込みで2,540円。おかしい。
20年ぶりに伊達の海を怖がる
まったく快晴でOKお天気。伊達の駅から有珠山もよく見えています。伊達から大滝ゆきのバスに乗り、壮瞥市街を目指します。ただし、バスは11時発。1時間の空きがあります。
駅の正面から山手へぽろぽろ歩いて伊達の都会ぶりを感じるのもよいですが、それは幾度となくやっています。そこで、跨線橋を渡り、海を見に行くことにしました。
記憶をなるべく掘り起こしてみたとき、もっとも底に埋もれている海が、伊達の海です。祖父の知り合いに連れていってもらったはずです。曇りの日でした。
は? ずっと地面がなくて果てしない池がある? 海の意味が分からず、砂地を見ていました。そのころ、大量の水を目撃できる場所といえば近所の水源池くらいなもので、それ以上に大きな水を知りませんでした。オカヒジキが生えているのを教えてもらい、水に触れるのはそこそこにオカヒジキを触っていた覚えがあります。
札幌にも、与野にも海はありません。父が山の人ですから、連れられていけば海に背を向けることになります。ますます海を見るきっかけがありません。
ずっと海に対する恐怖、あるいは意味の分からなさを抱えています。フェリーで外をあんまり見ないのもそのためです。20年ぶりに伊達の海を歩いても、やっぱり意味は分からなかったし、少し怖くて砂とそこに転がるものたちを見るばかりでした。
再会!りんごを狩るりんご
駅に戻ってバスを待ちます。伊達駅前停に来ていた市内循環が大滝行きに変わると思い見ていたところ、そんな素振りも見せずにどこかへ行ってしまいました。
11時をちょっと過ぎて伊達駅前に入ってきた回送車が行先を大滝に変え、それに乗り込みます。
村界停を過ぎて壮瞥町に入り、農協前停で降車。停留所の裏では、小学校の隣に中学校を新築しています。小中の校舎が渡り廊下で繋がりいい感じ。
あ!そうべつくだもの村のマスコット・りんごを狩るりんごの看板と再会しました。こんにちは。
「地域のあそびば ミナミナ」前に顔はめ看板も設置されるなど、今年はかなり注目されている感があります。Tシャツ売ってるし。幟もあるし。農協ではアンパンマンさんがりんごに衝突しかけていました。お気をつけあそばせ。
これは壮瞥市街にこんどオープンした熊のお店「KIOSK EPERE」で売っている『間違い探しマッチ』。表裏で10個の差異があります。難易度やや高で楽しい♨
火山を見る
ところで、今年の「そうべつりんごめぐり」では、果樹園群に加え、町内の有料入館施設を利用してスタンプを捺してもらうこともできます。そのうち、壮瞥町郷土史料館・横綱北の湖記念館は壮瞥市街近隣にあってアクセスしやすいものの、昭和新山熊牧場・有珠山ロープウェイは公共交通でのアクセスに難儀があり、過去2回の訪問も人の車やタクシーにより行われました。
しかし! ついに! 10月1日から洞爺駅~洞爺湖温泉~昭和新山のバスが転がり始めて助かっています。一昨年のGW、昨年の夏~冬と細切れに運行していますが、こんどは定期運行になる様子。壮瞥市街からだと乗り換えが必要*3ではあるものの、7往復/日あってニッコリ。なおそれ以外の減便
ロープウェイ山麓駅に直結のレストラン・噴火亭で火山ラーメンを食べて有珠山頂へ。ちょうどバスツアーの到着と被ったため、有珠山ロープウェイはしこたま人並びしており、臨時便を生やしていました。通常6分で動いて9分で折り返すところ、1~2分でそそくさと折り返して便を増やしています。
山頂駅の傍「Mt.USUテラス」で壮瞥の紫蘇を使ったソフトクリームを売っています。辛いラーメンを食べた後のお口直しにいい感じ。
赤紫蘇は壮瞥町、隣の洞爺湖町で結構作られています。紫蘇味の何らかだいすき。壮瞥からの帰りにも紫蘇サイダーを飲みました。
Mt.USUテラスはカフェと景色のよいぼんやり場所がセットになっており、だいぶぼんやりできます。この時期だと気温はやや低いものの、陽射しがあればかなり暖かです。
山麓へ降りるまでのわずかな時間を見つけて、ちょっとだけ歩いて銀沼火口を見ます。昭和52年(1977)~翌53年の噴火では、山頂部の銀沼付近より噴火し、噴火の過程で4つの火口が合わさり「銀沼火口」と称されるようになりました。
Mt.USUテラスでのぼんやり時間を考えると、1時間で下へ降りる場合には銀沼火口までが無理なく見られる範囲な気がします。履物次第では有珠山火口原展望台*4で留めておいてもよさそう。
さて、有珠山・昭和新山を見る上で、ぜひ立ち寄りたい施設が山麓駅付近の土産物店群に並んで建っています。三松正夫記念館です。
昭和19年(1944)に始まった噴火に伴う昭和新山形成をつぶさに観察した、壮瞥郵便局長・三松正夫の功績を称え伝える記念館であり、彼の生涯を軸に昭和新山の生い立ちを追うことができます。300円の入館料を払う価値は十二分にありそう。ここで冊子を7種買うなどしたため、荷物がかなり増えました。
茶そばに到達する日
町唯一の居酒屋「ひさご」の開店時間に合わせて壮瞥市街へ戻ります。昨年の壮瞥訪問ではかなりお世話になりました。
7月に寄りたいところでしたが、休業日とたまたま被ってしまい、およそ1年ぶりの訪問です。おさしみサービスBIG KANSYA……。制作した本も置いてあってBIG KANSYA……。
天丼などのしっかりお腹に入るメニューもあり、呑まずとも楽しめるお店です。が、呑みます。
メニュー表には国稀しか記載がありませんが、日本酒がさまざまに置いてあります。記憶にある限りでは、杜来(弘前)・陸奥八仙(八戸)・賀茂鶴(東広島)を頼みました。大将はお酒を飲まないので、お客さんのリクエストに応えて置いているそう。
最終的に居合わせたoji3と話が弾み、ウイスキーをお供にワチャワチャしていました。
筆者はカウンターに陣取っていましたが、座敷ではプロデューサー集まりが開かれており、なかなか楽しそうでよかった。
今回、茶そばに辿り着きました。ついに。前回はバスの時間が迫って食べられず、前々回はoji3がたとずっと喋っていて食べた記憶がありません。やっと食べられてよかった。強くおすすめします。そういえば、ピザもよかった。しかし、写真を撮りはぐっています。
同席したフォロワーさんに宿まで送ってもらい、この日はおしまいです。
翌日はいよいよりんご大使就任式。そして、そうべつりんごめぐりがスタートします。
つづく(本当?)