キュウリの血と肉

当たり前の話をしています

ピーピーのやつ(・ρ・*)

南米アルゼンチンにあるイグアスの滝には「悪魔の喉笛」とよばれる滝壺があります。膨大な水が落ちていく時のゴオオオオオという音が悪魔の唸り声に聞こえるらしいのです。 

喉笛というのは喉の気管が通っている場所、喉仏あたりのことを言います。焼き鳥でもわりかしポピュラーな部位。

辞書通りならそんな意味なのですが、文字通りに受け取ると「喉からピーピー音が出るのかな?」なんて思いがちですよね。ありえなさそうな話ですが、口笛以外にも出るんです。感覚としてはささやきに高音が混じってしまう感じで、これのせいで私はこしょこしょ話すことができません。

一体どこで役立つ機能なのかとネットで調べてみたら「ホーミー(ホーメイ)の高音部の発声に似ている」との情報を見つけました。モンゴル民族の伝統的な歌唱法で、高音と低音を同時に出すのです。

低音が原音、高音が倍音になるので、弦楽器で言うところのハーモニクスだとかフラジオレットと仕組みは大体同じということになります。人間でこれをやるにはかなり負担がかかるようで、おかしい練習をすると肋骨を折る可能性があったり、モンゴルには「ホーミーをやると早死にする」という言い伝えがあったりするほどです。

 

ホーミーと言えば巻上公一。日本における口琴ブームの火付け役だと言って差し支えないボイスパフォーマーです。巻上さんは「ヒカシュー」という私の一番好きなバンドのリーダーで、1970年代から現在に至るまで前衛的な音楽を作り続けています。演劇のような雰囲気に民族音楽を取り入れ、即興部と作曲部のバランスの独特さは高い中毒性を生み出しています。まずは「プヨプヨ」「パイク」あたりから聴くのがおすすめです。

ヒカシューはデビュー当時、P-MODELPLASTICSと並び「テクノ御三家」と呼ばれていました。今やP-MODEL平沢進単体のプロジェクト名、PLASTICSは期間限定のバンドだったため影も形もない中でヒカシューだけがメンバーを変えながらも存続しています。海外ツアーがやたら多いのがヒカシューの特徴で、2/23現在もオセアニアツアーを敢行中です。

とにかく超絶にアヴァンギャルドヒカシューの音楽、是非一度聴いてみてください。